2021-11-25 病状 後悔とは人間に科せられた原罪の枷である 誤りと謝りの歴史は連綿と繰り返され 過ちと誤ちの積載はバベルの塔を建てる 人にはそれぞれの塔があり 積めば積むほど景色は見え 積めば積むほどに自らは堕ちるのである また智を知らんとするものは 己は大穴の中心で停滞しているようにしか見えない その身は引き裂かれ塵芥となることを知らない 人こそあれど、人間などあってはならぬと知れ 個はあれど、集は無為と知れ それが分からぬ擬き共は畜生に堕ちると知れ 痴れ者にはならぬと決めた心は また知らず者と謗られる 私はそれを見届ける後列にあり 最期にそれを知りたいのだ