塵書き

日記とか詩とか、言葉の落書きとか。思うままに。

病状

後悔とは人間に科せられた原罪の枷である

誤りと謝りの歴史は連綿と繰り返され

過ちと誤ちの積載はバベルの塔を建てる

人にはそれぞれの塔があり

積めば積むほど景色は見え

積めば積むほどに自らは堕ちるのである

また智を知らんとするものは

己は大穴の中心で停滞しているようにしか見えない

その身は引き裂かれ塵芥となることを知らない

人こそあれど、人間などあってはならぬと知れ

個はあれど、集は無為と知れ

それが分からぬ擬き共は畜生に堕ちると知れ

痴れ者にはならぬと決めた心は

また知らず者と謗られる

 


私はそれを見届ける後列にあり

最期にそれを知りたいのだ